BTCは、7月14日に史上最高値をつけましたが、そこから1週間、価格は軟調に推移しています。目立った具体的な理由が見当たらず、悪材料もあるわけではないのですが、海外市場では最古参のBTCアドレスが動き出し、BTCの売却を進めているアカウントもあるようです。数千億円を超える利益確定が何年ぶりかに実現しており、BTCの上値を抑え込んでいる状況です。また、これらの換金資金は一部ETHに流れているようで、ETHの時価総額が日に日に上昇しています。BTCの換金売りがETHの上昇に影響している可能性もあり、米国の暗号資産ETFへの資金流入がETH中心になってきていると考えられます。特に先週（7月14日週）の5営業日では、ETHは2181Mドルの資金流入がありました。3000億円を超える買いが1週間で起こったことにより、価格が高騰したのでしょう。## BTC（ビットコイン）、30日移動平均線まで待ちか？【図表1】 BTC／JPY 日足チャート出所：MONEX TRADER CRYPTO（iPhoneアプリ）BTC／JPY日足チャート分析です。一時、1800万円付近をつけたあとに、横ばい推移となっています。SMA30（黄色）である30日移動平均線は1640万円付近で推移しており、現在地から距離があります。徐々に上向きに推移しており、月末には1700万円付近に到達するものと思われますが、調整の余地がありそうです。MACDはデッドクロスを開始しており、このまま高値を超えてもダイバージェンス発生の確度が高いと考えられます。よって、もう少しMACDが解消された位置からでないと、買いエントリーは控えておいた方が良いでしょう。BTCウォレットから換金目的の取引所送金も増加傾向にあります。そのため、私自身のBTCの押し目買いは少し見送りにしたいと考えております。## イーサリアム（ETH）、今週の押し目は54万円付近か【図表2】 ETH／JPY 日足チャート出所：MONEX TRADER CRYPTO（iPhoneアプリ）ETH／JPY日足チャート分析に移ります。ETH／JPY日足チャートは55万円台と続伸中です。7月1日には40万円を満たない価格でしたが、そこから40%程度上昇しました。米国投資家からのETH（イーサリアム）ETFへの資金流入が1週間で3000億円程度の買い越しと巨額になっているため、一種のブームにもなっているように感じられます。BTCとの相関性は良い意味で崩れつつあり、ETHが上昇するとBTCが停滞するといった構造に変化してきました。ETHの上昇が著しい中、出遅れて他のアルトコインも追随を始めており、時価総額の小さなアルトコインまでもが毎日5～10%ほど日替わりに上昇し始めています。このような状況になると買いが買いを呼ぶ展開になり、さらなる上昇を招く可能性もあります。時間足で押し目の目安もみていきましょう。【図表3】 ETH／JPY 4時間足チャート出所：MONEX TRADER CRYPTO（iPhoneアプリ）7月14日から15日にSMA30（黄色）でサポートされました。この相場の上昇リズムに沿った形をとりますと、次の押し目は、この水準からのエントリーが良さそうです。ETHは54万円付近を推移しています。私自身は、今週の押し目買いの目安は54万円付近からのエントリーを買い場と定め、高値更新を狙いたいと思います。ETH（ドル建て）は目先4,000ドルをうかがう展開と個人的には予想しています（円建てで59万円をターゲット（米ドル／円レート147円計算））。そのため、私自身はETHについては、10%程度の差益を狙ったトレードを考えています。今週もETHは押し目買いトレード、BTCトレードは見送りたいと思います。
BTC（ビットコイン）からETH（イーサリアム）に資金流入、ETHは断続的な高値更新が続く | ビットコインなどの暗号資産（仮想通貨）をチャートで学ぶ | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
BTCは、7月14日に史上最高値をつけましたが、そこから1週間、価格は軟調に推移しています。目立った具体的な理由が見当たらず、悪材料もあるわけではないのですが、海外市場では最古参のBTCアドレスが動き出し、BTCの売却を進めているアカウントもあるようです。
数千億円を超える利益確定が何年ぶりかに実現しており、BTCの上値を抑え込んでいる状況です。また、これらの換金資金は一部ETHに流れているようで、ETHの時価総額が日に日に上昇しています。
BTCの換金売りがETHの上昇に影響している可能性もあり、米国の暗号資産ETFへの資金流入がETH中心になってきていると考えられます。
特に先週（7月14日週）の5営業日では、ETHは2181Mドルの資金流入がありました。3000億円を超える買いが1週間で起こったことにより、価格が高騰したのでしょう。
BTC（ビットコイン）、30日移動平均線まで待ちか？
【図表1】 BTC／JPY 日足チャート
出所：MONEX TRADER CRYPTO（iPhoneアプリ）
BTC／JPY日足チャート分析です。一時、1800万円付近をつけたあとに、横ばい推移となっています。SMA30（黄色）である30日移動平均線は1640万円付近で推移しており、現在地から距離があります。徐々に上向きに推移しており、月末には1700万円付近に到達するものと思われますが、調整の余地がありそうです。
MACDはデッドクロスを開始しており、このまま高値を超えてもダイバージェンス発生の確度が高いと考えられます。よって、もう少しMACDが解消された位置からでないと、買いエントリーは控えておいた方が良いでしょう。BTCウォレットから換金目的の取引所送金も増加傾向にあります。そのため、私自身のBTCの押し目買いは少し見送りにしたいと考えております。
イーサリアム（ETH）、今週の押し目は54万円付近か
【図表2】 ETH／JPY 日足チャート
出所：MONEX TRADER CRYPTO（iPhoneアプリ）
ETH／JPY日足チャート分析に移ります。ETH／JPY日足チャートは55万円台と続伸中です。7月1日には40万円を満たない価格でしたが、そこから40%程度上昇しました。米国投資家からのETH（イーサリアム）ETFへの資金流入が1週間で3000億円程度の買い越しと巨額になっているため、一種のブームにもなっているように感じられます。
BTCとの相関性は良い意味で崩れつつあり、ETHが上昇するとBTCが停滞するといった構造に変化してきました。ETHの上昇が著しい中、出遅れて他のアルトコインも追随を始めており、時価総額の小さなアルトコインまでもが毎日5～10%ほど日替わりに上昇し始めています。このような状況になると買いが買いを呼ぶ展開になり、さらなる上昇を招く可能性もあります。時間足で押し目の目安もみていきましょう。
【図表3】 ETH／JPY 4時間足チャート
出所：MONEX TRADER CRYPTO（iPhoneアプリ）
7月14日から15日にSMA30（黄色）でサポートされました。この相場の上昇リズムに沿った形をとりますと、次の押し目は、この水準からのエントリーが良さそうです。ETHは54万円付近を推移しています。私自身は、今週の押し目買いの目安は54万円付近からのエントリーを買い場と定め、高値更新を狙いたいと思います。
ETH（ドル建て）は目先4,000ドルをうかがう展開と個人的には予想しています（円建てで59万円をターゲット（米ドル／円レート147円計算））。
そのため、私自身はETHについては、10%程度の差益を狙ったトレードを考えています。今週もETHは押し目買いトレード、BTCトレードは見送りたいと思います。