【日本株】7月に入って横ばいが続く日経平均、下降トレンド入りへの警戒も | 福永博之のいまさら聞けないテクニカル分析講座 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

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参議院選挙後も5日移動平均線上を維持するもボラティリティが上昇

参議院選挙の結果、自公で作る与党が過半数割れとなり、3連休明けの東京市場の値動きが警戒されました。しかし、実際に取引が始まると、日経平均株価は一時4万円台を回復するなど、強含む場面がありました。

一方で、日中の変動幅(ボラティリティ=高値と安値の差)が689円と、4月11日(1,326円)以来の大きさとなっています。また、移動平均線から見たトレンド分析では、日中マイナスに沈んだところで5日移動平均線を下回ったものの、終値では維持するなど、値幅は大きくなっていても終値ではあまり変化がない状況が続いています。

こうした状況になっている理由として考えられるのが、モメンタム(勢い)の向きや水準です。後ほど詳しく解説しますが、5日移動平均線を上回る状況が続いているにも関わらず、上放れることができないのは、上昇の勢いがなかなか強まらないからではないかと考えられます。

過去の経験則では、トレンドに従ってトレードすることが重要とされていますが、7月に入ってからの現在の値動きのように、4万円前後から39,200円前後の狭いレンジで推移していると、上値の重たさから下降トレンド入りの可能性も出てきそうです。

なぜなら、5日移動平均線と25日移動平均線が接近しており、この2本の移動平均線を下回って戻せなくなるようなら、一気に下放れることも視野に入ってくるからです。そうならないためにも上放れることが必要ですが、モメンタムの動きはどうなっているのでしょうか。

【図表】日経平均株価(日足) 出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成 ※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、200日(グレー線)で設定 ※出来高はプライム市場 ※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

0ライン上での横ばいが続いた後の低下には要注意

モメンタムは、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ライン上で横ばいを続けており、上下いずれも勢いのない状態を示しています。そうしたなか、引き続きモメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が横ばいを続けるかが注目されます。

仮に横ばいを続けるようなら、株価が上放れることができないままの時間が経過するとともに、前述のように5日と25日移動平均線が接近して下放れへの警戒が必要になってきます。

そのため、上放れることができない状態が今後も続いた後にモメンタムが低下するようなら、これまで底堅い値動きを示していた日経平均ですが、5日と25日移動平均線を一気に割り込んで200日移動平均線辺りまで下落することが視野に入ってきます。そのため、押し目買いは控えるか、下げ止まりを待ってから買い注文を入れる必要が出てくるでしょう。

いずれにしても、もち合いを形成している時間が長ければ長いほど、その後発生したトレンドに勢いが出るとされているため、今週もモメンタムの方向と水準から目を離さず、売買やトレンドの判断に役立てたいところです。

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